とある魔術の禁書目録 23話 「風斬氷華(トモダチ)」レビュー。



――彼女の身の内に眠る10万3000冊もの魔道書。
――しかし、それは単に知識を蓄えているだけでは意味がない。
――重要なのは、最適な答えを最速の時間で導き出す応用力にこそある。
今話はインデックスさん魔術戦線介入♪冷たく据わった瞳がとっても凛々しいブレーン戦♪。
直に攻撃を受ければ唯一撃で死は確定。それでも冷静に相手を読み解く彼女は格好良過ぎ☆




瞼に溜まった涙を拭い、目の前の暖かな希望へ眼を向ける。
幻想殺しによりエリスは亀裂が入った後、バラバラと崩れ去った。
が、それと同時、シェリーは術式を描く。眩い閃光と共に作り直されたエリスがまた彼等の前に立つ。
「うふあはは!喜べ化け物。この世界も捨てたものじゃないわね、そういう馬鹿が一人くらいいるんだから」
彼は言う「一人じゃねぇぞ」その言葉を放つと同時その場に多方向から強烈な光が射しこむ。
警備員(アンチスキル)。彼等とて無傷ではない、それでも彼らは死地の危険に臆することなくそこに立つ。
「・・・・どう、して・・・・?」その光景を見て不思議そうに呟く風斬。
「ばっかばかしい。理由なんていらねぇだろうが。俺はたった一言、あいつらに言っただけだ」
眩い光の直中で、ゲームセンターで話している時と同じ顔で、彼は言う
「友達を助けて欲しいって」
『人では無い』風斬を、そんなことはどうでもいいと彼は受け入れていた。
「今からお前に見せてやる。お前の住んでるこの世界には、まだまだ救いがあるって事を!
そして教えてやる!お前の居場所(げんそう)は、このぐらいじゃ簡単に壊れはしないって事を!!」
石像の後ろに隠れたシェリーは怒り告げる「エリス――ぶち殺せ、一人残らず!」
それを合図に戦闘再開。警備員が撃ち込む弾丸により削れ剥がれ落ちてゆく石像は表面。
「『神の如き者(ミカエル)』『神の薬(ラフアエル)』『神の力(ガブリエル)』『神の火(ウリエル)』!四界を示す四天の象徴、正しき力を正しき方向へ正しく配置し正しく導け!!」
馳せるオイルパステルの術式円陣は輝き、石像の剥がれ落ちた部分が再生し始める。


「ここまでは、予想通りってトコだな」
しかし、そんなことは想定内、彼等は今、足止めにすぎない命懸けの攻防を仕掛けている。
「少年。本当にやる気なの?怖気づいたって言っても誰も咎めないじゃん?」黄泉川愛穂は問う。
「あんたも見たろ?俺の右手の能力。やらなきゃなんねえってのが正しいけどな」
少年を信頼し覚悟を認め黄泉川先生は警備員を指揮する―
「準備せよ(プリパレーション)――カウント5!」
アウトプットが決まり全員がそれを成す為、命を懸けて尽力する。
「待って・・・だめ、です!・・・・これじゃ、絶対、助からない・・・・っ!
そんなの・・・そんなの・・・いや、です!私・・・っ!」
流れ弾に怯みながら風斬は必死に上条を制止しようとする。
「止めるなよ、風斬。俺は必ず帰ってくる、いいか!必ずだ!」 ※死亡フラグではありませんw
「・・・帰って・・・くる?」 潤んだ瞳にこのセリフは反則的に可愛すぎるww(マテw
告げるカウント0と同時、静止する弾幕、それを合図に上条は力一杯地面を蹴り加速する。
対峙する石像は地面に拳を振り下ろし大地を振るわせる。
吹き飛ぶ上条、次の攻撃が来る前にダメージ抜けぬ身体で二度目の襲撃に向け駆ける。
確実に触れられる距離、だが彼は石像に触れない。
ギリギリでその岩の拳を避けその影へと潜り込む。と、同時。再開される銃弾の嵐。

「さって、と」
「はぁ?何だ、そりゃ。これじゃ、お前も逃げられないじゃない」
「逃げる必要なんかねぇよ」
「ん?」
「逃げる必要なんかねぇよ!!テメェは黙って眠ってろ!」

『上条当麻は、一切の手加減なしにシェリー=クロムウェルを殴り飛ばす。
彼女の細い体は、風に流される紙クズのように地面を何度も転がった』
倒れたシェリーは笑っていた。地面に走るオイルパステル、瞬間、彼女が描いた術式を中心軸に地面が崩れ落ちた。慌てて駆け寄る上条だが、そこには底の見えない空洞が残されるだけ・・・。
再び静止した空洞にてシェリーの目的を思い返す上条。
『戦争を起こす、その火種が欲しい。』
彼女の標的は三人、禁書目録、幻想殺し、虚数学区の鍵。
時遅く標的が移ったことに気付く上条 「くそ・・・。インデックスか!!」

「・・・・あっついね」

「・・・・そうね」
結局この作品は2クールずっと夏でしたねwww。
各編の時間軸考えてみると相当短い間に色んな事が起こりすぎワロタww。


「うう。心配かも心配かも。あんな所に女の子が置き去りにされているのも心配だけど、薄暗闇の中でとうまと女の子を二人きりにさせているのも心配かも」
「・・・どうでも良いけど、アイツの身の安全は心配しない訳?」
「ん、とうま?とうまなら心配ないよ。とうまは何があっても、絶対に帰ってきてくれるんだから」
「ふ~ん、(なによ、帰ってきてくれるって。まさかアイツ、この子と!?)」
当麻は心配されてるんだが信用されてるんだかよくわかんないですねww。
あそこまで鈍いと、芯の通った行動も彼女達の目には優柔不断に見えるんですねw。
と、そんな世間話?をしていると突然、猫が暴れインデックスの胸から逃げ出し、
慌ててそれを追い掛けるインデックス。猫に嫌われやすい体質の美琴はここで待っていると言う。


追い掛ける道は唯二つ。「隔壁を開ける」か「シェリーが造った穴へ入る」か。
隔壁は警備員とは管轄が違う為、情報伝達が延滞し許可が降りるまで時間が掛かる。
ならば、どうにかしてこの底が見えない穴から降るしかない。その方法を思考する上条。
「・・・大丈夫、です。あなたが。行かなくても・・・助ける方法は、あります」
風斬の声に上条は訝しみ、どういうことなのか聞く。
「化け物の、相手は・・・同じ、化け物がすれば良いんです」
思考が止まる上条に風斬は笑いかける。
「私は・・・あの化け物に、勝てるかどうかは分からないけど、少なくとも、囮ぐらいはできます・・・。私が殴られている間に、あの子を逃がす事が・・・できます。私は、化け物だから。それぐらいしか、できないけど・・・」
その言葉に上条は激怒する―
「お前、まだそんな事言ってんのか!良いか、お前がはっきり口にしねぇと分かんねぇなら、一から十まで全部教えてやる。お前は化け物なんかじゃねぇんだよ!俺達が何のために、誰のためにここまで駆けつけたと思ってんだ!それぐらい分かれよ、何で分かろうとしねぇんだよ!大体俺が、そんなことされて嬉しいとでも思ってんのか!」
「・・・だけど、それで良いんです。私は、化け物でいい・・・私は、化け物だったから・・・あの石像に何度殴られても、死にませんでした。私が・・・化け物だからこそ、私はあの石像に立ち向かえます・・・・」


「私は・・・私の力で、大切な人を守ります。だから、私は・・・・化け物で、幸せでした」
そして、彼女は大穴の縁から飛び、その身体は重力に捕らわれ暗闇へと落ちていく。
その瞬間、上条は叫び手を伸ばした、が途中で止まるその手、
咄嗟のことだったので利き手が反応してしまっていた・・・。成す術無く深い奥を見つめる上条。


「・・・うっ・・・ほ、ら、大丈夫・・・」
着地後の人体被害による鈍痛、並みの人間なら骨を粉砕し再起不可能な状態。
だが、彼女は靴の履き心地を調整するように軽く地面の感触を確かめ地面を蹴る。
『10年前のある日――――
風斬氷華は、気がつけば「街」の真ん中に立っていた。
「街」とは言っても、それは学園都市ではない。しかし、座標的には学園都市とまったく同じ位置に存在する。学園都市に住む二三〇万人もの能力者達が放つAIM拡散力場によって作られた、見えざる「陽炎の街」だ。
彼女の存在は、学園都市の人々には気づいてもらえない。学園都市の学生達の目の前に立っても彼らの視界には映らないらしいし、手を伸ばしても体はすり抜けてしまう。どれだけ笑みが近くにあった所で、風斬は決して彼らの輪に加わる事はできない。
だからこそ、驚いたのだ。あの学校で、白いシスターの肩に触れられた時は。
――空っぽのはずの体の中が、見えざる何かで満たされていく。
――今ならばこの線路を走る列車だって追い抜けると思う。
失うのが怖いと思うからこそ、彼女は自分の大切なものを守りたかった。
もう二度と、その笑顔が向けられる事はないと分かっていても。
風斬氷華は、彼らの世界を守ってみたかった。
(私、は・・・・っ!)
彼女は人間を捨てて、化け物として闇の中を走り続ける。
空っぽの体に何かが満たされていくのが分かる。
行かなくてはならない、と風斬氷華は強く誓う。
大切な、友人を守るために。』
「こらっ!!」暴れるスフィンクスを捕まえた後、震えるマンホールに目を落とす。
と、突如。岩が集まり腕と成しインデックスを襲う。驚くインデックス、だがすぐさま魔術師の顔に―

『インデックスの目が、音もなく静まる。
イギリス清教第零聖堂区「必要悪の教会(ネセサリウス)」禁書目録として膨大な知識が意識の底から浮上する。一瞬すら待たない内に情報は整理され、彼女の目の前の敵の正体を浮き彫りにしてしまう』


「基礎理論はカバラ、主要用途は防衛・敵性の排除、抽出年代は十六世紀、ゲルショム=ショーレムいわく、その本質は無形と不定形、オリジナルにイギリス清教術式を混合、言語系統はヘブライから英語へ変更、術式の構成から自動制御ではなく遠隔操作・・・それならば―」
冷ややかな声で人智を超えた情報演算をこなすインデックスww普段とのギャップもあり惚れたw(えw
インデックスは魔術も使えなければ超能力も使えない。故に膨大な知識のみを武器に彼女は戦う。



「T.T.T.R.(右方へ歪曲せよ)」 原作だとL(左)なんですよねw(どっちでもいいww
一言告げると、石像の一撃はぐにゃりと軸道を曲げ、あらぬ方向へとその一撃を繰り出す。
強制詠唱(スペルインターセプト)――
『原理は簡単、魔術の命令とは術者の頭の中で組み立てられる。ならば術者の頭を混乱させる事ができれば、その制御の妨害も可能だ。例えば頭の中で一から順に数を数えている人のすぐ耳元でデタラメな数字をささやいてカウントをメチャクチャにしてしまうように』
巨大な力を些細な情報から解析した原理で言葉一つ放ちそれを制御するインデックス格好良すぎるw。
「さばくだけじゃ・・・足りない!」

インデックスは修道服のスカート部分を繋ぎ留めている安全ピンを外す( ゚ρ゚)b Goodw(カエレw

光る安全ピン、それはあまりに貧弱な武器。
「自己修復術式を逆算、その周期はおよそ三秒ごと。逆手に取るなら・・・・今!!」
石像に向け投げ放つ安全ピン。一度石像の足に当たり跳ね返ると、磁石に吸い寄せられるように石像の体に飲み込まれる。瞬間、石像の右足首の動きが止まる。
『これも強制詠唱と仕組みは似ている。この石像は周囲にあるものを利用して、自動的に体を構成したり修復する機能を持つ。ならば逆に、体の構成に必要のないもの――というより、阻害するものを投げてしまえば自浄・修復機能を逆手に取る事もできる。ちょうど骨折した腕を固定もせずに放置しておくと、変な形で固まってしまうように。』
「いけるかも」と思った次の瞬間にインデックスは石像の地面を蹴る震動で吹き飛ばされていた。
次の攻撃が来る、すぐさま強制詠唱。だが、その言葉には何の効力も生まれなかった。
「ま、ずい・・・かも!遠隔操作から自動制御に変更されてる・・・割り込めないっ!」
インデックスの強制詠唱は術者あってのもの、術者を離れたもう騙すことができない石像はその拳を空高く振り翳す。絶体絶命の最中、彼女は当麻の名前を呼ぶ。


しかし、インデックスの手では攻撃を止めることは出来ず、肉を潰すようなぐしゃりという音が響く――
そこに瞬く青の閃光とは―
インデックス戦闘中に流れた川田まみさんの「jellyfish」盛り上がる挿入歌でしたね♪(格好良い曲♪
『深海を彷徨う影 恐怖と迷いと猜疑心 そっと傘を広げた 心隠してるjellyfish』
jellyfishって巷で話題のコイツのことですか。(違ぇよwwクラゲ?

次回 とある魔術の禁書目録 24話 「虚数学区・五行機関」(とうとう最終話♪
| とある魔術の禁書目録アニメレビュー | 21:58 | comments:12 | trackbacks:32 | TOP↑
>とっぴぃ~さんへ☆
>最終回ですね~^^
ですねwでも、次回作が既に決定しているので寂しくはありません♪
>遅くなりましたが、オタク.comに「おはよーブログ」のリンク追加させていただきました
了解です。二つも管理されてて大変だと思いますが楽しみにしてますね♪
| みっくん | 2009/03/22 05:16 | URL |