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2008.11.02 Sun
―警告
第三章第二節。Index-Librorum-Prohibitorum―――禁書目録の『首輪』少女は機械の感情でその両目に宿る真紅の魔方陣を使い、侵入者の破壊を遂行する。
◇とある魔術の禁書目録 5話 「十二時(リミット)」◇

小萌先生はお出掛けし、部屋には二人しかいない。
インデックスの寝顔を見つめ、制限時間(リミット)を暗闇の中で思う。
不意に黒電話が鳴る―

「私です――と言って。伝わりますか?」「神裂・・・」「あの子のリミットは今夜零時です。私達はその時刻にあわせて全てを終わらせるようスケジュールを組み上げています」何故それを上条に伝えるのか、それはお別れの準備のため。
記憶の消去、インデックスの命を助けるにはそれが唯一絶対の方法であること、魔術では彼女を救えなかったことを告げる。それならば科学で助けよう、まだ可能性はある、そんなことを吠えても実績の無い彼の声は届かない。
「残り時間は本当にわずかですが、最後に素敵な悪あがきを。」そう言い電話は切れる。


学園都市には大小一000ヶ所以上の『研究機関』がある。
一学生の上条は当然ながらコネもツテもない現状、小萌先生に紹介してもらおうと電話を掛ける。
・・・不運にも先生入浴中ww。
しかたがないので、電話帳から手当たりしだいに電話を掛け捲る。夜分も遅く中々繋がらない、やっと繋がったと思ったら「魔術」という単語を全否定される・・・。
あがく上条だが、無情に時は進み制限時刻となる―
「いん、でっくす?」苦しむインデックスを見つめ、恐る恐る声を掛ける。反応は無い。
カンカン、とアパートの通路を歩く音を聞きながら、嫌な汗を流す。
「この子の記憶を殺し尽くすぞ」思い出を手放すこと、その時が眼前に迫る焦燥。上条は待ってくれと頼む・・・。
ステイルは上条の頭を鷲摑みにし、苦しむ彼女の姿を凝視させる。
「見ろっ!!君はこの子の前で同じ台詞が言えるのか?
ずっと耐え続けてきた人間に!激痛でもう目も開ける事もできない病人に!
試したい事があるからそのまま待ってろなんて言えるのか!!」
「ここから消えてくれないか、バケモノ」 君の右手が邪魔だ、そう告げる。
なんで、たった一人―
苦しんでる女の子を助けることもできねーのかな・・・上条は崩れるように笑っていた。ステイルは知った事かという目で何も答えない。
「儀式を行う午前零時十五分まで、あと十0分ほど時間が余っていますね」信じられないものでも見るかのように、ステイルは神裂を睨みつける。
「…私達が初めて記憶を消すと誓った夜は、一晩中あの子の側で泣きじゃくりました。」神裂には心の温かさを感じるね♪(えw

インデックスの命を削って手に入れた十0分間。けれど、上条は何をして良いのかも分からない。
「ぁ、」 インデックスの口から声が洩れる。
「と 、ま」 自分の事などすっかり忘れて、ただ上条の顔を見て心底安堵したように微笑む。
「インデックス・・・・・、ゴメン」 部屋に張ってある『陣』、上条の謝罪、魔術師が来た事を察し、「逃げて」と言うインデックスに「もう、終わったんだよ」と優しく教える上条・・・。
「俺、強くなるから。もう二度と、負けねぇから。お前をこんな風に扱う連中、全部残さず一人残らずぶっ飛ばせるぐらい、強くなるから・・・、待ってろよ。今度は絶対、完璧に助け出してみせるから」『インデックスの目には、それがどんな風に映ったのか。』
『インデックスの耳には、それがどんな風に聞こえたのか。』「分かった、待ってる」
『事情を知らなければ、敵に負けた上条が保身のためにインデックスを売ったとしか見えない。なのに、彼女は笑っていた。ボロボロの笑顔で、完璧な笑顔で、今にも崩れそうに、笑ってくれた』
上条の全てを信じ、ゆっくりと意識を失っていくインデックス。
「・・・こんな最悪な終わり方って、ないよなぁ」結局、何も出来ない自分の非力さにどうしようもない悔しさが募る。

インデックスの脳の85%を占める10万3000冊の知識をどうにかする事も、残る15%の『思い出』を守り抜く事だって・・・
「ちょっと待て・・・」何かが引っ掛かり小萌先生に電話を掛ける上条。


「完全記憶能力って1年間の記憶だけで脳を15%も使っちまうんですか?」「確かに完全記憶能力はどんなゴミ情報も忘れる事はできませんけど~、別にそれで脳がパンクする事は絶対にありません~。彼らは100年の記憶を墓まで抱えて持っていくだけです、人間の脳は元々140年分の記憶が可能ですから~」
「よいですか上条ちゃん、そもそも人の『記憶』とは一つだけではありません。言葉や知識を司る『意味記憶』、運動の慣れなんかを司る『手続記憶』、そして思い出を司る『エピソード記憶』ってな具合にですね~、色々あるのですよ~、いろいろ~。はい~。どれだけ図書館の本を覚えて『意味記憶』を増やした所で~、思い出を司る『エピソード記憶』が圧迫されるなんて事は、脳医学上絶対にありえません~」電話を切った上条は悟る―
「教会が、元々何も問題なかったインデックスの頭に何か細工をしたんだ」
『問題なのは、今ここで問題にすべきなのは、ただ一つ。インデックスを苦しめてきた教会の拘束具(セキュリティ)は一体何なのか、という事。上条達、能力者を統べる学園都市が「科学」の最先端であると同じく、魔術師を統べる必要悪の教会(ネセサリウス)は一体「何の」最先端であるのか、という事
そう、相手が「魔術」なんていう「異能の力」であるならば、』 『―上条当麻の右手は、
たとえそれが神様の奇跡(システム)であっても触れただけで打ち消す事ができるのだから』ということでインデックスの顔に触れる上条、・・・何も起きない。
『触れてない場所』を思案し、ものすごくエロい方向にすっ飛びかけた頭で再度考える。

浅い呼吸を繰り返す唇に視線を落とす。




指を唇の間に滑り込ませる、喉の奥。真っ黒に刻まれた紋章がただ一文字そこにあった。
「うぐっ」とインデックスは苦しそうな声を上げる、意を決して指を奥まで押し込み紋章に触れる右手。
瞬間
バギン!と。上条の右手が勢い良く後ろへ吹き飛ばされた。右手は鮮血しボタボタと血球を落とす。




ぐったりと倒れていたはずのインデックスの両目が静かに開き、黒い霧に包まれゆらり立ち上がる。
眼球の中に浮かぶ、血のように真っ赤な『魔方陣』。(まずい・・・ッ!!) そう思った瞬間、彼女の目が真っ赤に輝き何かが爆発する。
異変。すぐさま駆けつけるステイルと神裂。目視した情報を認識した二人は言葉を失う。
―警告
「第三章第二節。Index-Librorum-Prohibitorum―――禁書目録の『首輪』、
第一から第三までの全結界の貫通を確認。再生準備・・・・・・失敗。
『首輪』の自己再生は不可能、
現状、10万3000冊の『書庫』の保護のため、侵入者の迎撃を優先します。
『書庫』内の10万3000冊により、防壁に傷をつけた魔術の術式を逆算・・・・・・失敗。
該当する魔術は発見できず。
術式の構成を暴き、対侵入者用の特定魔術(ローカルウェポン)を組み上げます。
―――侵入者個人に対して最も有効な魔術の組み込みに成功しました。
これより特定魔術『聖ジョージの聖域』を発動、侵入者を破壊します」
バギン!と凄まじい音を立てて、インデックスの両目にあった魔方陣と罅割れが一気に拡大する。
『自動書記』Ver正直カッコイイw。とうとう次回でインデックス編終了ですね(;-;)この編が終わるとインデックスの出番が極端に少なくなりますから、次回はしっかり見ないとw。ってか美琴の出番早くwwEp1以来存在感がw。漫画版だと次の○血○編端折って美琴編に行ってますからねぇ^^;
>おまけ
ロケット( ゚∀゚)o彡°ロケット( ゚∀゚)o彡°きっとノーブr(殴ww
次回 とある魔術の禁書目録 6話 「幻想殺し(イマジンブレーカー)」
| とある魔術の禁書目録アニメレビュー
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アニメレビュー(とある魔術の禁書目録)
| ブログの果てからこんにちは。 | 2008/11/10 10:32 |
今回は、当麻がインデックスの記憶消去のおかしさに気づくお話でした。
完全記憶能力者はそれだけで悲劇かと思ってたら、別にそんなことは無かったんですね。
こうなると教会から話を受けているものにどれだけ真実があるのか分かったものではないような(苦笑)。
ス...
| パズライズ日記 | 2008/11/07 21:29 |
第5話 『十二時(リミット)』
リアルの世界でもあるのですが、
よくよく考えてみると、
上条にしても神裂にしても、
本当にインデック...
| まるとんとんの部屋 | 2008/11/05 00:02 |
う~ん、相変わらず説明が長いなぁ。視聴していて説明しなければならない情報量が多いってのは理解できるんですけど、アニメなんだからも...
| 紙の切れ端 | 2008/11/04 23:05 |
記憶消去の日
インデックスは倒れてしまう
上条はあちこちの医療施設や能力者を利用して
インデックスを救おうとしますが
電話が不通だったり相手にされなかったりで
どうにもうまくいきません
夜中に電話しても、
あまり相手にされないのは普通って気もしますが……
せ
| 気づけば貴方も籠の鳥 | 2008/11/04 21:00 |
何と言うか・・・ネセサリウス許すまじ!ってな展開ですよ、な とある魔術の禁書目録 第5話。 奇しくも前回ギモンに思ってた部分がちょっと掠っていた模様。
| 風庫~カゼクラ~ | 2008/11/04 01:57 |
※この記事は人によっては気分を害するかもね!
いつも通り糞ツマラン(w
いやもー、これが面白いって人は本当にいるのか?
良く分らん説明が長々と続いて大した山も無い訳ですよ。
その癖、難しい単語を並べたがるし、内容が掴めないし。原作がラノベだとふ....
| ほえろぐ | 2008/11/03 22:03 |
タイムリミットは12時!
と思ってたら、12時10分!?
インデックスの記憶が消されてしまいます!
えー!こんな大変なときに、小...
| 空色きゃんでぃ | 2008/11/03 19:52 |
とある魔術の禁書目録
#05 『十二時』 感想
体が熱い!
やっぱこういう展開なのね^^
-キャスト-
上条 当麻:阿...
| 荒野の出来事 | 2008/11/03 19:07 |
引き絵の小萌ちゃん。どうみても初めてのお遣いですね?
ヤバイな、こいつの可愛さは。日に日に上条ちゃんが某
キャッチャーにしか見えなく...
| ふぉーおーる@好きならなんでもいいじゃん | 2008/11/03 15:58 |
『そんなに自分の力を信じているならやってみろ!ヒーロー気取りのミュータントが!』
いよいよ最初のボス登場!という感じで盛り上がってまいりました。
刻限を前にあがく上条さん。インデックスの記憶を救う方法とは?
コミック版のイラストを忠実に再現している箇所が
| gurimoeの内輪ネタ日記(準備中) | 2008/11/03 13:29 |
インデックスの記憶消去までのタイムリミットに向けての当麻の葛藤、憎まれ役のステイルと神裂の持つ過去の痛みも描く「とある魔術の禁書目録」第5話。
でもまあ、丁寧と言えば聞こえはよいが進行が遅い。投球動作に入ってから一球を投げるまでに1話消費する、ふた昔前の...
| アニメレビューCrossChannel.jp | 2008/11/03 11:19 |
勝負はロスタイムから。
ひとまず録画して寝ましたが3時間しか寝てない、あれ・・・?
ではとある魔術の禁書目録感想です。
Rimless~フチナシ...
| ラピスラズリに願いを | 2008/11/03 10:50 |
★★★★★★☆☆☆☆(6.5)
「ヒーロー気取りじゃねえ。ヒーローになるんだ!」
記憶を消さずにインデックスを救う方法を探る当麻だった...
| サボテンロボット | 2008/11/03 09:33 |
ステイルと神裂火織はインデックスを狙って襲撃しているのではなく、
彼女の命を守るため、一年ごとに彼女の記憶を消していると言います。
しかもそのタイムリミットは当麻が目覚めた日、今夜午前0時に迫り…
インデックスの記憶を守るために当麻が奮闘する第5話の
| さくら日記 | 2008/11/03 06:42 |
とある魔術の禁書目録 第4巻 Blu-Ray (初回限定版)(Blu-ray)
一〇万三〇〇〇冊もの魔道書の内容を頭の中に収めているため、常人の一五%しか脳を使えないインデックス。完全記憶能力を持つがゆえに、その記憶をきっかり一年周期で消さなければ、彼女は死んでしまう。そ...
| ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人 | 2008/11/03 00:42 |
[関連リンク]http://project-index.net/第05話 十二時(リミット)火織にインデックスの記憶の限界が3日後と告げられるしかし気を失った当麻は3日も意識を失っていたのだもうインデックス...
| まぐ風呂 | 2008/11/02 23:47 |
まだ触れてない部分って?ねぇ、まだ触れてない部分ってどこなのさぁぁぁぁああ!それから、小萌先生がコーヒー牛乳飲んでる絵、別のことを...
| 山と川とアニメと | 2008/11/02 23:21 |
残された時間はあと僅か。
当麻はインデックスを救うことができるか?
| 在宅アニメ評論家 | 2008/11/02 23:08 |
#05「十二時(リミット)」仕方なく一年ごとに記憶を消去して延命させてきたステイルたちと、大口叩いておいて結局病院にしらみつぶしに電話をかけるだけで
| 沖磨純雲 -おきまもとん- | 2008/11/02 22:57 |
「君はまだ人間か?それとも人間を捨てた化け物なのか?」
ヘタレさんの言葉は厳しいようだけど、心を鬼にしてインデックスを助けようとし...
| ムメイサの隠れ家 | 2008/11/02 22:51 |
何で……、何で俺には、たった1人苦しんでる女の子を助ける事もできねぇのかな。
とある魔術の禁書目録」第5話のあらすじと感想です。
イ...
| 渡り鳥ロディ | 2008/11/02 22:50 |
努力することも挑戦することも諦めるのか――?
迫るリミット…。
インデックスは当麻を守るために、もうステイルから逃げないと悲壮な覚悟...
| SERA@らくblog 3.0 | 2008/11/02 22:42 |
展開を知っていてもドキドキが止まらないこの面白さ!
| もす。 | 2008/11/02 22:29 |
これは良いどんでん返し…なのですが
| ソウロニールの別荘 | 2008/11/02 22:22 |
とある魔術の禁書目録 第5話「十二時(リミット)」
一〇万三〇〇〇冊もの魔道書の内容を頭の中に収めているため、常人の一五%しか脳を...
| Welcome to our adolescence. | 2008/11/02 22:21 |
ちょ、予想通りの展開(笑)
相変わらず説明ばかりでストーリーが全然進まないことに不満な とある魔術の禁書目録 第5話 感想
| Shooting Stars☆ | 2008/11/02 22:17 |
いくらなんでも地の文で説明しすぎでは。小説ならいいだろうけど、アニメらしくないと思うんですよ。とある魔術の禁書目録 第05話 「十二時...
| メルクマール | 2008/11/02 22:08 |
神裂「私です。・・・と言って、伝わりますか?」
当麻「カンザキ、カナリ!」
神裂「惜しいですね。それではエロゲ声優です」
...
| 白狼PunkRockerS | 2008/11/02 22:04 |
インデックスの記憶の消されるのは午前0時。
果たして、当麻はインデックスを救う事が出来るのでしょうか?
| 日記・・・かも | 2008/11/02 22:04 |
リミットまで残り時間まで後12時間と38分。刻々時間が迫ってくると電話が。神裂「私です―と言って、通じますか?」上条「神裂・・・だっけ?」電話の主は神裂火織だった。リミットは今夜午前零時。上条「そんなもん、なんでわざわざ俺に教える!?そんなこと言われちまっ...
| Boundaryline | 2008/11/02 22:03 |
とある魔術の禁書目録 第5話 十二時 リミット
高熱と激痛にうなされるインデックス
アフィリエイト
| 動画共有アニメニュース | 2008/11/02 22:02 |
第5話「十二時(リミット)」
やっと見つけた、インデックスを苦しめる諸悪の根源
| 赤い彗星3号館 | 2008/11/02 22:02 |
この作品のシリーズ構成は赤星政尚さん。 「スカイガールズ」のときにけっこう熱いエピソードを書かれていたので気になって見始めました。 第5話までの脚本も、今のところすべて彼が書いています。 ところが期待に反して第4話まではかなり退屈。 今回の第5話もどうにも盛
| アニミスク | 2008/11/02 22:02 |
まさか火織たちも一杯食わされていたとは。
インデックスの記憶消去のタイムリミットは刻々と迫る。
「別れの時間は必要ありませんか?
これは対話でも交渉でもなく、命令です。
我々が到着する前に、あの子に別れを告げて、
その場を離れなさい」
淡々と当麻...
| のらりんクロッキー | 2008/11/02 21:55 |
>非コメさんへ☆
了解しました(≧▽≦)お誘いありがとですよ♪
| みっくん | 2008/11/08 23:22 | URL |